ほんの少しの知識でワンランク上のビジネス英会話

イディオム(アメリカ英語)が使えることで、ぐっとネイティブとのコミュニケーションが自然となり、ビジネスにおける意思疎通がスムーズになります!イディオムの紹介を中心にそのコツを伝授します。

Call it a day

1. Call it a day

Call it a dayとは、その日の仕事を終わりにする、切り上げる、という意味があります。英語だと、Decide to stop working on something for the time beingと説明されます。直訳すると、

 

Call it 〇〇= それを〇〇と呼ぶ

A day = 一日

 

ですので、「それを一日と呼ぶ」となりますが、これがその日の仕事を終わりにする、や仕事を切り上げる、という意味に繋がります。

 

2. 由来と使えるシチュエーション

この慣用句は、もともと1838年に記録された「半日と呼ぶ」 = "call it half a day"という言葉から始まったようです。当時は、勤務が終わる前に帰宅する従業員については、出勤簿に「半日」と記載されていたため、そのような従業員を指す言葉として使われていました。それ以来、従業員が終日オフィスで働かないときは、上司が「半日」と呼び、半日の日数に応じて給与が控除されるようになったようです。その後、この言葉は、その日の仕事が完全に終わったことを意味する「call it a day」に変化しました。"Call it a day"は1919年に初めて使われたことが記録されています。以後、世界中の多くの人々や企業で使われるようになり、そこから慣用句として使われるようになりました。

 

「半日と呼ぶ」が「終日と呼ぶ」に変わり、これが「一日の仕事を終える」という意味に繋がったということですね。

 

これは例えば、上司が部下に、先輩が後輩に、「今日の仕事はこれで終わりにしよう」と言うときなどによく使われます。

 

日本だと、「お疲れ様!」と言うのに近いですが、"Call it a day"のほうがより直接的に「仕事を切り上げよう」という意味を包含しています。

 

3. 使えるフレーズ

A: "Hi Bob. Do you have a second now?"

B: "Sure. What's up?"

A: "I just wanted to give you a quick update on our project. We had a meeting with our client today to go over every single item on a to-do list."

B: "That is fantastic. I think we have accomplished as much as we can for today. Let's call it a day and continue tomorrow."

A: "Sure, thanks."

 

A: 「ボブさん、今少し時間ありますか?」

B: 「もちろん。どうしましたか?」

A: 「プロジェクトの進捗について少しアップデートをしたいと思ってまして。今日クライアントとミーティングをして、To-doリストにあるすべての項目について話し合いました。」

B: 「それは素晴らしいね。今日出来る限りのことは達成したようだね。今日のところはこれで切り上げてまた明日続きをやろう。」

A: 「はい、ありがとうございます。」

 

こんな感じで一日の仕事終わりに、チームメイトや後輩に、「今日はもう切り上げよう」と声を掛けるときに、"Call it a day"を使います。とくに、"Let's call it a day"というフレーズで使うことが多いので、これを覚えておくと便利です!

 

ぜひ使ってみてくださいね。