ほんの少しの知識でワンランク上のビジネス英会話

イディオム(アメリカ英語)が使えることで、ぐっとネイティブとのコミュニケーションが自然となり、ビジネスにおける意思疎通がスムーズになります!イディオムの紹介を中心にそのコツを伝授します。

Break the news

1. Break the news

Break the newsは、ニュース(情報)を知らせる、打ち明ける、公表する、などの意味があります。英語ですと、To tell someone (or a group of people) news about somethingというように説明されます。

 

Break = 壊す

The news = ニュース

 

直訳すると、ニュースを壊す、ですが、これが「ニュース(情報)を知らせる、打ち明ける」という意味に繋がります。

 

2. 由来とどんなシチュエーションで使えるか

この言葉は中世の時代に遡ります。封印された羊皮紙にメッセージを入れて持ってきた使者は、"Break the matter"、つまり封印を解いてニュースを伝えるように言われていました。また、1906年AP通信は、他社よりも重要な情報を持っていることを示す際に、「Flash = 速報」や「Newsflash = ニュースフラッシュ」という言葉を考え出しました。

"Breaking news"という用語は、テレビで定期的に放送されている番組を中断して、発生したばかりの大事件を放映していることを示していましたし、また、特定のニュースチャンネルがニュースの最初の情報源であることも示していました。新聞でも、印刷の直前に緊急性の高いニュースが起こった場合、新聞は一面のレイアウトを崩して("break the story")、新しい見出しとその記事をはめ込み、"速報 "を掲載する必要がありました。

 

今でも海外のニュース番組などを見ていると、"Breaking news"という表示が出て、緊急性のある最新のニュースが流れることがありますよね。これが、Break the news = ニュース(情報)を知らせる、というイディオムのもととなったようです。

 

Breaking news(日本だと速報、と言うのが近いと思います)を覚えておけば、Break the news = ニュースを知らせる、という表現も記憶に残りやすいですね。

 

Break the newsは色んなシチュエーションで使えます。ビジネスでもプライベートでも、誰かにビッグニュースを伝える時などに用います。

 

例えば、婚約したことを職場の同僚や上司に伝える時などに"I have to break the news! I got engaged!" = 「ニュースがあるんです!婚約しました!」などと言うことが出来ます。

 

3. 使えるフレーズ

A: "It seems our division finally re-filed a tax return of our subsidiary."

B: "Oh, I thought it was done a while ago."

A: "No, the tax return was re-filed just a day ago. It seems it took Emily a while to get up the courage to break the news about the mistake she made in the tax return she filed two months ago."

B: "Understandable. Although it may have been better to deal with it earlier."

A: "Totally."

 

A: 「ようやく私達の部署が子会社の税務申告書を再提出したようなんだ。」

B: 「えぇ、とっくに終わってるかと思ってたよ。」

A: 「それが違うんだ。昨日再提出したばかりだよ。どうやらエミリーが2か月前に提出した税務申告書に関する自らの間違いを打ち明けるのにちょっと時間がかかったようなんだ。」

B: 「分からなくもないね。ただ、早めにやったほうが良かったけどね。」

A: 「その通り。」

 

どんな内容でも良いのですが、ちょっとした出来事(嬉しいことでも悲しいことでも)を他人に打ち明けるときに使います。もちろん「ちょっとした出来事」でなく、ビッグな出来事(例えば、結婚、昇格、など)でも"Break the news"というイディオムは使えます。

 

ぜひ使ってみてくださいね!