ほんの少しの知識でワンランク上のビジネス英会話

イディオム(アメリカ英語)が使えることで、ぐっとネイティブとのコミュニケーションが自然となり、ビジネスにおける意思疎通がスムーズになります!イディオムの紹介を中心にそのコツを伝授します。

Across the board

1. Across the board

Across the boardとは、「全面的に」「一律に」という意味です。

英語で言うと、In every area and/or in every wayです。

直訳すると、あらゆる面において、すべてにおいて、などが近いかと思います。

 

2. 由来とどんなシチュエーションで使えるか

これはビジネスシーンでよく聞くイディオムです。会社の会議、仕事の場で聞く誰かのスピーチ、取引先との会話、などです。たとえば、会社全体の方針を変える、あるいは変えたことを知らせるときなどに使ったりします。"We decided to change the rules for the promotion across the board. They weren't just fair." 「昇進に関するルールを全面的に変更しました。なぜならルールがフェアではなかったからね。」などという使われ方をします。

 

実はこのイディオム、競馬が語源となっており、競馬場の掛け率掲示板(the odds board)を横切る(across)ことが、掲示板上のすべてのレースについて掛けるという意味につながり、「全面的に」や「一律に」という意味が付されました。

 

競馬場で掛け率掲示板のすべてのレースについて掛ける、ということが「全てにおいて」という意味に繋がる、ということですね。

 

across = 〇〇を通じて

the board = 競馬場の掛け率掲示

 

across the board = 競馬場の掛け率掲示板のレースすべてに掛ける = 全面的に、一律に 

3. 使えるフレーズ

A: "While reviewing Chapter 1 of our textbook, I noticed a font size of the title of each section is different."

B: "I see. Let me take a look. You are right. The font size is not consistent throughout the section in Chapter1. Wait, it is not just Chapter1 but all other chapters have same issues."

A: "Right. We should align the font size across the board."

B: "Let me work on it."

 

A: 「第1章をレビューしていたら、各セクションのタイトルのフォントサイズが異なることに気が付いたよ。」

B: 「そうか。ちょっと見てみるね。確かに。第1章の各セクションのフォントサイズが合っていないね。待って、どうやら第1章だけじゃなく、他の章も同様の問題が発生しているね。」

A: 「本当だ。全面的にフォントを合わせるべきだね。」

B: 「修正するね。」

 

全面的に〇〇を変える、という表現はビジネスシーンでよく使いますよね。会社全体で〇〇を変える、や部署全体で〇〇を変える、なんて言うときにも、across the boardは使えます。とても便利な表現なのでぜひ使ってみてくださいね。