ほんの少しの知識でワンランク上のビジネス英会話

イディオム(アメリカ英語)が使えることで、ぐっとネイティブとのコミュニケーションが自然となり、ビジネスにおける意思疎通がスムーズになります!イディオムの紹介を中心にそのコツを伝授します。

Driving me nuts

1. Driving me nuts

Driving me nutsとは、「イライラする」や「気が狂いそうになる」という意味です。英語だと、Something is making me extremely annoyed and frustrated, or perhaps angryと説明されます。

 

Driving me 〇〇 = 私を〇〇させる、私を〇〇にする

ということなので、Driving me nutsとは、直訳すると、私をNutsにさせる or 私をNutsにする、という意味になります。

 

映画やドラマでも"It drives me nuts!"なんて表現を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

2. 由来と使えるシチュエーション

1800年代半ばから後半にかけて、"nuts "という単語は人の頭を意味するスラングだったようです。それから間もなく、この単語は頭の働きが正常でない人の意味も持つようになったとされています。例えば、奇妙な行動やおかしな行動をしている人は、"nuts "や "off their nut"と表現されました。

一番古くにDriving me nutsが使われたのは、1921年に印刷されたインディアナ・デイリー・タイムズ紙であると言われています。「女性は男性よりも車の運転に注意深い」という小見出しの下で、男女のドライバーの違いについての意見が述べられており、ある警察官が女性ドライバーについて質問されたとき、新聞にはこう書かれました。

『「彼は手を上げて後ずさりした。気が狂いそうになるよ!」と彼は唸った。』

 

つまり、女性の車の運転は男性に比べて注意深すぎて、男性からするとイライラするよ!ということが言いたかったのだと推測されます。

 

このDriving me nutsというイディオムは、感情的な表現なので、怒っているときやイライラしている中でも特に強い感情を表したいときに使います。

 

ですので、Driving me nutsと口にする時は単調な口調ではなく、感情を込めて話すことがポイントです。

 

3. 使えるフレーズ

A: "Hey, how are you?"

B: "I am sleep deprived recently.."

A: "Oh no. That is too bad."

B: "Yes. The noise from my neighbor is so loud every night that it is driving me nuts!" 

A: "Take it easy. You will find a solution."

 

A: 「よお、元気?」

B: 「最近寝不足でさ..」

A: 「えぇ、それは辛いね。」

B: 「そうなんだよ。毎晩近所の音がうるさくて気が狂いそうだよ!」

A: 「気楽にいこう。解決策がみつかるよ。」

 

Driving me nutsは仕事で使うこともあります。

例えば、お客さんからのクレーム処理が続いた時など、"It is driving me nuts!"と言ってイライラした気持ちを表現したりすることがあります。

感情のこもった表現なので、ビジネスの場でも、カジュアルなシーンで使うことが多いと思って頂いて良いと思います。

あらたまった会議の場でも、気心知れた仲間内では使っても問題ないですが、あまりよく知らない相手に対してはちょっと注意して使うことをおすすめします。